CEDECスカラーレポート⑤中島啓太

私はCEDECスカラーシップに参加させていただいた山梨大学の中島啓太です。

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私は昨年のCEDECにエキスポ&スポンサーパスで参加したのですが、その際により多くのセッションを聴いてみたいと思い今回のCEDECスカラーシップに応募しました。実際にスカラーシップに参加して様々なセッションを聴くことができました。しかしそれ以上にゲーム
開発者の方々や私と同じようにゲーム業界を目指す学生たちと直接話すことができたことが非常に良い経験になったと感じました。様々な人と交流することで自分が目指すところを明確にするための良いきっかけになったと思います。

スカラーシップでは主にスタジオツアー、CEDECとCEDEC会期中に行われるDevelopers Nightへの参加を行いました。

初日のスタジオツアーではディー・エヌ・エー様、ジープラ様、Aiming様を訪問させていただきました。

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ディー・エヌ・エー様のスタジオツアーではグループになって双六のマス目に書き込んでいき独自の双六を作成するというワークショップを行いました。作成した双六をプレイしてみてゲームデザインのポイントを教わりながら改善していくというサイクルで行いましたが、複数のユーザーが対戦する形式のゲームですべてのユーザーの満足度を高める難しさがよくわかりました。また、その過程で教わったスマートフォン用ゲームのようなF2P型のゲームとコンシューマゲームのような買い切り型のゲームでゲームデザインの気をつけるポイントが異なってくるというお話も非常に興味深かったです。買い切り型のゲームはユーザーは多少の違和感(自身の想像とのズレ)があっても我慢して続けてくれる場合が多いが、F2P型のゲームでは違和感を感じたところでゲームを止めてしまうためF2P型のゲームではユーザーがもう一度やってみようと思えるようなゲームデザインが重要になってくるとのことでした。

ジープラ様のスタジオツアーではグループ代表の鶴谷社長や現場のエンジニアの方々と様々な話をすることができました。鶴谷社長からはゲーム業界のみならず、それを取り巻く社会の現状とこれからについて興味深いお話を覗うことができました。経営者の方がどのようなことを考えて企業を動かしているのかを知り、それに伴ってエンジニアはどのようなことを考えて働くべきなのかを考える良いきっかけになったと思います。また、現場のエンジニアの方々からは多くの技術的なお話を伺うことができました。特に私が興味を持っているサーバやネットワークの部分について具体的なことを聞けたのは今後のためのよい経験になりました。

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Aiming様のスタジオツアーでは私達と開発者の方々が2対2の形式で様々な話をしました。雑談のような形式の場を用意していただいたので普段の業務などの細かい部分もいろいろと聞くことができました。お話を伺っていく中で、一口にエンジニアと言っても会社や立場によって行う業務が大きく変わるということについて具体的な話を含めて知ることができたのは自分の将来を考える上でより経験になったと思います。また、社会に出てからも新しいことを学び続けるのことの重要性を改めて認識することができました。その上で学生の間に”何を学ぶか”だけでなく”どのように学ぶか”を考えて、身につけていかなければならないと思いました。

2日目以降に参加したCEDECでは様々なセッションを聴講して多くの知見を得ることができました。私はゲームエンジン、ゲームAI等のセッションを中心に聴講しましたが、完全には理解できないものの理論的な部分では現在大学で学んでいることがいくつか出てきたので現在学んでいることを活用していくうえでの参考になりました。また、様々な企業や役職の方々のセッションを聴くことでゲーム開発における開発スタイル等を窺い知ることができたので,これから開発を行う際に取り入れられる部分は取り入れていこうと思います。この先発展していくであろう技術や実験的なデモ等もたくさん見ることができ、そういった技術に対応していくためにも学生の間に基礎的な理論等をしっかりと身につけておくことが重要であると痛感しました。

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また、CEDEC2日目の夜にはDevelopers Nightに参加しました。開発者の方々やゲーム業界を目指す学生と交流できる貴重な機会だったので参加できて非常に良かったです。開発者の方々とはゲーム業界が求めている人材について聞くことができました。これからの学習、就職活動等で参考にしていきたいです。

CEDECスカラーシップに参加した4日間は長いようであっという間でした。私と同じようなゲーム業界を目指す学生に自信をもって勧めることのできる素晴らしい機会でした。今回経験したことを糧としてこれまで以上に精進し、ゆくゆくはゲーム業界に何か還元することができればと思います。

最後になりますが、このような貴重な機会を提供してくださった小野様をはじめとするIGDA日本の皆様とCEDECスカラーシップに協力してくださったすべての方々に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。