プロフェッショナル向けソフトウェア開発ツールの大手制作会社JetBrains は、JavavScript および TypeScript 用 IDE であるWebStormとクロスプラットフォーム .NET およびゲーム開発用 IDEである Rider の非商用版ライセンスをリリースすると発表しました。
ユーザーは今後、これらのIDEを学習、オープンソースプロジェクト開発、コンテンツ制作、趣味での開発といった非商用目的に限って、無料で利用可能です。 開発者の3分の2以上が業務外の趣味としてコーディングしており、約40%が業務外で教育や学習の目的でコーディングしているため、このリリースによってWebStorm と Rider の両方を活用できる場面が大幅に増えました。
JetBrainsでプログラムマネジメント・広報事業部長を務める Hadi Hariri は「弊社は 20 年以上にわたり、世界中の何百万人もの開発者を支援するプロフェッショナル向けツールを提供してきました」と述べ、 「この変更により、ソフトウェア開発の学習者、ホビイスト、コンテンツ制作者などが弊社製品を利用するための障壁が低くなります」と続けました。
WebStorm は開発者の 60% が使用し、世界で最も一般的なコーディング言語である TypeScript と JavaScript によるフロントエンド、バックエンド、およびフルスタック開発をサポートしています。 Rider は開発者が PC、コンソール、またはモバイル向けのゲームを Unreal Engine、Unity、Godot、またはカスタムエンジンを使って制作するために必要なツールを提供します。
JetBrains で .NET と GameDev ツールのマーケティング・BizDev 主任を務める Anastasia Kazakova は、「Unreal Engine や Unity などのゲームエンジンの制作会社は、インディー開発者が同じテクノロジーを無料で使用できるモデルを開発しました」と述べ、 「弊社は同様のアプローチをソフトウェア開発まで拡張し、ソフトウェア開発者がスキルを自由に伸ばしながら制作とイノベーションを行えるようにしています」と続けました。
JetBrains は今年初めに Rust プログラミング言語専用の統合開発環境(IDE)である RustRover とテスト自動化用に特化して設計された初の IDE である Aqua を含むいくつかの新製品を同じ非商用利用条件の下でリリースしました。 同社は独自の商用ソフトウェアの開発に使用できる IntelliJ IDEA と PyCharm の Community Edition も提供しています。
非商用ユーザーは今年初めに JetBrains が導入したローカルで動作する AI コード補完など、有料サブスクリプションで提供されているものと同じ機能セットを使用できるようになります。
JetBrains について
JetBrainsは全世界で1,140 万人以上のプロフェッショナルと、Fortune Global上位100社に属する88社が使用しているインテリジェントなソフトウェア開発ツールを制作しています。30種以上の製品ラインアップには、IntelliJ IDEAやPyCharmといった、ほとんどのプログラミング言語とテクノロジーに対応する IDEのみならず、YouTrackやTeamCityのようなチームコラボレーション製品も含まれています。 JetBrainsはKotlinプログラミング言語を作成したことでも知られています。この言語は世界中で年間 500万人以上の開発者が使用するクロスプラットフォーム言語であり、GoogleによってAndroid開発の優先言語として推奨されています。当社はチェコ共和国プラハに本社を置き、世界中にオフィスを展開しています。 詳細については、https://www.jetbrains.com/ja-jp/ をご覧ください。