TGS2024スカラーシップにスカラー生として参加させていただきました。京都コンピュータ学院京都駅前校プランナー志望3回生の東宥吾です。
今まで一般で参加したTGSに人生で初めて出展側として参加しましたので、その時の出展体験や他のスカラー生との交流、3回目のTGSで得た体験や経験を書かせていただこうと思います。
出展作品
今回TGSでは「ステレオン」というゲームを展示させていただきました。
ステレオンは4月から京都コンピュータ学院の同じ学科チーム4名+外部1名で制作を開始し、私はチームリーダ兼リードプランナーとして仕様書制作やスケジュール管理を担当しました。
僕たちのゲームは今年の4月から制作を始め、今年の7月に行われたBitSummitDriftの学校展示を目標にし、途中5月中締め切りの神ゲーエボリューションにも応募しました。
神ゲーエボリューションでは一次審査にノミネートされ、一次審査を通過することが出来ましたが、二次審査は残念ながら落ちました。
その後BitSummit、学生インディーゲーム展で展示したステレオンをフォードバックを基にブラッシュアップしたものを、TGSに向けてIGDA日本様に応募させていただきました。
TGSでの展示
ビジネスデイと一般日の4日間、1時間交代制で展示を行いました。展示をし、実際にお客様に試遊をしていただいた時の反応はとても大事なのだなと改めて感じました。試遊してもらいお客様が楽しそうに対戦していた時の反応を見ると、制作して良かったな、次は個人で展示したいなと、次のゲーム制作に対するモチベーションが高まりました。
ですが僕達のゲームは展示時間中多くの人に遊んでいただけたか言うと、正直余り遊んでいただけた実感はありませんでした。お子様のお客様何人かには遊んでいただけましたが、大人の方達には余り遊んでいただけませんでした。試遊をしていただいた時は面白いと評価していただけました。ただ、フィードバックでは操作面やゲームシステム等の感想もさることながら、「最初どんなゲームか分からなかった」「対戦ゲームと思わなかった」という意見がもっとも多かったです。自分の中では薄々感じてはいましたが、どんなに面白いゲームを作っても、試遊してもらえなければ意味がないことを痛感しました。
そんな中、他のスカラー生が展示していたゲーム「ヤミガールナイトラン」のポスターが凄く良く出来ていて、見ただけで一番どんなゲームなのかが分かりやすかったです。
自分はまだ詰めが甘いなと実感しました。僕が制作したポスターを見返すと、舌を出しているカメレオンと、そのカメレオンを襲うフクロウだけでした。これだけ見ると、フクロウに見つからずにステージをクリアするゲームに思えます。もう一体のカメレオンを増やし、カメレオン同士が戦っているようなポスターにすれば、まだ対戦ゲームだと思ってもらえたかもしれません。このようにブースに展示するゲームがどのようなゲームか分かるようにポスターやチラシを制作することや、会期中の宣伝活動がいかに大事かが痛感しました。
スカラー生の方達との交流
4日間展示をし、他のスカラー生の方達と交流することがありました。
その中でも北海道から来た高専の方が参加しており、なんとSteam販売もしていました。どこかのゲーム学科に所属しているわけではなく、独自で学び個人でゲームを制作していました。プログラマーの方だったのですが、その人と学校でのゲーム制作環境や、ジャムなどのゲーム制作イベントについて話しました。僕は甘えているなと痛感しました。始めの方にも書きましたが、現在私は三回生です。学校で学べる在学期間はあと1年半ですが、もっと頑張らないとゲーム業界では生き残れないと思いました。
他ブースの体験
今回のTGSは企業ブースも周りましたが、インディーブースを重点的に見ました。
今回のTGSインディーコーナーは特殊なコントローラーやVRを使ったゲームが去年と比べ、多いなと感じました。その中でも気になって遊んだゲームが2つあったので、紹介しようと思います。
一つ目は「HooPizza」というゲームです。簡単に説明すると、フラフ―プを回す、振る、転がすことでピザを作るゲームなのですが、僕が思っていたよりもフラフープとピザ作りが意外と合っていて面白く、TGSというイベントだからこそ試遊することが出来るゲームだなと思いました。
2つ目はドイツの方が制作した「Wobbly Labs」というゲームです。
ジョイスティックで球体の中の自機を動かし、赤色の敵から逃げ、黄色のコインを獲得してステージをクリアするゲームなのですが、最初このゲームは他のプレイヤーより先にコインを獲得するゲームだと思っていましたが、まさかの協力ゲームだと知り、感銘を受けました。僕は学校の先輩と試遊したのですが、お互いFPSをプレイしている時のように報告し合ってゲームをしていました。ゲームセンター気分のように二人ともドはまりしてしまいました。
上記2つをプレイして、学校の後輩(主にプランナー職)に色んなゲームを体験してほしいと感じました。大手のブースを周ってイベントを楽しむ事も重要ですが、家ではできない、このイベントでしか体験できないゲームをプレイしてゲーム制作に活さないと非常に損をしていると思いました。
最後に
今回のTGSでの展示は今までのゲームを展示した中で一番大きな経験、体験、通感や感じたことが多いイベントだなと感じました。
僕がこのTGSで経験したことをこれかのゲーム制作、就職活動に役立てて行こうと思います。
私のゲームプランナー人生の中で一番、成長することが出来た4日間だと思いました。