UE5初学者に最適な一冊~書評『ハンズオンで身につく!Unreal Engine 5ゲーム開発入門』

ゲーム開発コース以外の学生がUE5本をレビュー

はじめまして、東京国際工科専門職大学 工科学部 情報工学科 ロボット開発コースに在籍する大学3年生の上條翔大朗です。個人的に興味があり、『ハンズオンで身につく!Unreal Engine 5ゲーム開発入門』の書評を担当させていただくことになりました。以下にその内容を述べさせていただきます。

まずは自己紹介から。私は情報工学を専攻し、普段からPCの操作に慣れ親しんでいます。入学前から自主的にプログラミングを学び、累計で5年ほどの経験があります。しかし、ゲーム開発に関しては未経験で、大学で専門的に学んでいるわけではなく、最近ではゲームを遊ぶ頻度も低下しています。そのため、本書を書評するうえで、UE5初学者の視点から率直な意見を述べたいと思います。

続いて本書を手に取った最初の印象を述べます。初めて目にした際、本書の厚みに比べてその内容が軽快に感じられました。一般的なゲーム開発の書籍はかなりの分量があり、初学者にとっては敷居が高いと感じることがありますが、本書の分量は初心者でも取り組みやすいと感じました。

本書を読み進めるにあたって、実際にPC上で手を動かしながら、内容に沿って読み進めていきました。全体を通しての所要時間は正確に計測していませんが、約8〜10時間程度を要したと思います。特に時間を要したのは第9章であり、これは前章までの内容を包括しているためでした。この章では繰り返し振り返りながら読み進めました。

本書全体として、初学者にも読みやすく、テンポよく進行する内容であると感じました。本書の魅力の一つは、順序立てて読み進めることで、UE5におけるゲーム開発に必要な事項がほぼ学べる点です。ステージの作成やゲームフローの構築から始まり、最終的にはサウンドやUIなどのゲーム制作に不可欠な要素についても丁寧に解説されています。これにより、全くの未経験者である私でもゲーム開発の流れを理解するのに役立ちました。

各章の内容についても、理解が難しいと感じる箇所はほとんどありませんでした。Unreal Engineのインターフェースに関する解説では、各機能について丁寧に説明されており、一度忘れた部分も容易に振り返ることができました。図を多用した内容の説明も読み進めやすさを助け、スムーズに進行することができました。本書はまさに私のニーズに合ったものであると感じました。

豊富なコラムも本書の魅力の一つでした。これらのコラムにはイントピックに関する補足情報が含まれており、興味を持った際にはメインテキストから外れて試してみることができます。特に「やってみよう!」という内容のコラムは私の好みであり、理解を深めるためのアクションを提供してくれました。一方でこれらのコラムは、UE5の経験者にとっても有益な情報源となるでしょう。

さらに、「Tips」という項目が随所に登場し、効率化や便利な機能についての情報を提供しています。私は一度UE5に慣れてきたら、これらの「Tips」を重点的に再度読み返したいと考えています。

総括すると、本書は手軽に読み進められ、豊富な説明が含まれており、何度も繰り返し読み返すことができる一冊です。ゲーム開発やUnreal Engineに興味を持つ方にとって、書店で見かけた際には是非手に取ってみることをお勧めします。

上條翔大朗(東京国際工科専門職大学 工科学部 情報工学科 ロボット開発コース 3年生)

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