TGS 2023 スカラーシップ体験レポート⑨村下勇真

HAL大阪ゲーム学科4年の村下勇真です。

今回、IGDA JAPAN 様のスカラーシップにて、東京ゲームショウ2023にゲームの出展とイベントの参加を全4日間させていただきました。

本イベントで得た学びや体験をまとめさせていただきます。

出展作品

今回私が出展したゲームは、『スノーロール』というゲームです。

概要としては、雪玉に雪をくっつけて大きくし、最後に太陽にぶつけ、鎮火する3Dアクションになっています。

本作は開発ディレクター兼リードゲームデザイナーとしてチームの立ち上げから企画は勿論、プロジェクト管理、広報などを幅広く担当していました。

今回、日本ゲーム大賞アマチュア部門2023に向け、同じ専門学校の生徒でチーム編成し、オンラインとオフラインを併用して、おおよそ4ヶ月間で企画から開発をしました。

また、開発中はSNSなどを通じて現場で活躍されているクリエイターの方にテストプレイや技術相談をさせていただき、ブラッシュアップしていました。

しかし、結果は残念ながら2次審査で落選。自分の実力不足を感じながら、「自分たちが作った!」と胸を張れる作品に仕上がった想いがあり、その後も1ヶ月半ぐらい更にブラッシュアップを行ってきた背景があります。

そのため、今回は国内最大級のゲーム関連イベントということもあり、お世話になった方々との再会ができ、本作の完成を直接ご報告することができました。

また、そこで初めて出会えた方・会ってみたかった方に直接会って遊んでもらい、様々な評価をいただけたため、とても良い機会になりました。

改めて、これまで本作に携わっていただいた皆様、本当にありがとうございました。

展示観覧

今まで経済的な都合・学業の都合により、東京ゲームショウへの参加ができず、初めて観覧しました。

ブースの回り方としては、個人的に気になっているブースを中心に、試遊や展示などを楽しませていただきました。

展示されているゲームを試遊し、気になった部分や感想を作成者や携わった方にお聞きできることが物凄く貴重で、驚きや納得のいく回答をお聞きすることができました。

他にも、インディーズコーナーではTamakotronicaさんの「JET Cola」、宮澤卓宏さんの「紙がない!」、DEVitさんの「ステラ」や同じスカラーシップ生の山根風馬さんの「Whale Fall」などを試遊してみて、「アイディア・遊びを考える際の視点の持ち方」「改めて、どういう要素があればゲームになるのか」「実現したいアイディアに対するプログラムでの補い方」を考えさせられました。

また、今回は諸事情によりメンバーが会場に来ることが出来なかったため、「1人でどうすれば多くの人を呼び込めるのか」考え、様々なブースに向かい、名刺を渡したり、雑談を通して展示作品の告知をしたりして、一人でも多くの方々に遊んでもらえるように工夫しました。

最後に

来春からゲーム業界で働く中、このスカラーシップを通して体験した4日間の経験や、出会いで私の次の課題を可視化できたこと・創作意欲を高めることができたことは、大きな発見となりました。なので、その課題を1つ1つひたむきに解決していき、今後のゲーム開発では勿論、入社後の実務などにも活かし、自身の糧や業界に貢献できるように精進していきたいと存じます。

最後に、今回の東京ゲームショウ2023スカラーシップ参加にあたり、お忙しい中、手厚いサポートをしてくださったIGDAの皆様、今回のイベントで出会った皆様、本当にありがとうございました。

遠方からの参加で様々な苦労や関係各所にご迷惑をおかけしましたが、有意義な時間になりました。なので、少しでも興味を持っていただけたのなら、遠方の方でも次回のスカラーシップに応募してみてください。

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