独ケルンで開催されたゲーム展示会「gamescom 2023」の併催イベントとして、ゲーム開発者会議「gamescom congress 2023」（主催：ケルンメッセ、ゲーム業界団体game e.V.）が8月24日(木)に開催されました。イベントでは国内外から集まった100人以上の専門家が、50の講演、パネルディスカッション、ワークショップを通じて、ビデオゲームがいかにイノベーションを促進し、明日の世界に貢献できるかを示しました。会議では約800人のゲストが参加しただけでなく、17万人以上のユーザーがライブストリームを視聴しました。
環境保護、医療制度の改善、インクルーシブ教育、女性のエンパワーメントなど、ゲームにまつわるさまざまな議論が地球規模で行われています。第15回目となる今回の会議でも、さまざまな基調講演、パネルディスカッション、ワークショップにおいて、最新の研究成果や刺激的な洞察が披露されました。たとえば、シミュレーションゲームによる気候危機への対応策、人工知能を活用したゲームコミュニティにおけるヘイトスピーチのモデレーション、ドイツにおける追悼文化へのゲームの貢献などは、その好例です。ワークショップではフェイクニュースへの対応や、支援が必要な子どもたちの教育におけるゲーム、ゲーム開発、AIの役割、ゲーム業界における若い女性のエンパワーメントなどが議論されました。詳細は公式サイトのプログラムから確認できます。
最大のハイライトは今年も、ドイツの政治家が登壇するパネルディスカッション「Debatt(l)e Royale」でした。パネリストは第15代ベルリン市長もつとめたフランツィスカ・ギファイ（ドイツ社会民主党）、ナタナエル・リミンスキ（キリスト教民主同盟）、エミリー・ビューニング（同盟90/緑の党）、ビジャン・ジール＝サライ（自由民主党）で、ゲーム・コミュニティからの質問に答え、ゲームとデジタル政策に関する最も重要な問題について立場を表明しました。
ドイツゲーム産業協会のフェリックス・ファルク専務理事は「ゲームは現代の偉大な娯楽媒体であり、さらに社会の様々な分野で驚くべきことを成し遂げています。ビデオゲームには、現代の課題をよりよく克服するための巨大な力があります。学校であれ、科学やビジネスであれ、環境保護であれ、社会生活であれ、ゲームはあらゆるレベルでのイノベーションの原動力なのです。gamescom Congress 2023は、エキサイティングな講演や討論の中で、このような多様な機会を再び印象的に示しました」とコメントしています。
また、会場となったケルンメッセの最高経営責任者であるジェラルド・ボスも、次のように述べています。「gamescom congressは、ゲーム業界と科学、教育、政治、その他の業界の専門家との対話に拍車をかけます。ゲーム業界と科学、教育、政治、その他の業界の専門家との対話を促進し、ビデオゲームが私たち全員にもたらす可能性を強調し、ゲーム業界をアイディアの市場として確立します」
※本記事は公式プレスリリースをもとに作成しました。