未経験者を後押しする無料VRゲーム開発キット『VR Action Game Kit』が登場

個人開発者 @_mathkenはVRゲーム開発未経験者を後押しする無料VRゲーム開発キット『VR Action Game Kit』が発表しました。オープンソースで提供され、商用利用を含めて自由に活用可能です。

『VR Action Game Kit』は、VRでアクションゲームを作る際に必要な近接武器やダメージのシステムを備えたゲーム開発キットです。サンプルゲームを実行することで、どのような機能を備えているかをプレイしながら把握できます。開発環境の準備が難しい開発未経験者でも体験できるように、Steamでサンプルゲームの販売も予定されています。

Unity社公式アセットを活用した戦闘システム

本ツールは再配布が許可されたUnity社の3Dゲーム用の公式アセットを、VRで利用可能なようにカスタマイズしたものです。基本的な近接武器や敵、エフェクトやステージ・ギミックなどが備わっています。UnityのProBuilderを活用することで、ステージの地形を変更することも可能です。

また、開発用PCとVRヘッドセットを接続して設定すれば、ゲームをビルドすることなく、Unityエディタ上で動作確認をすることが可能です。

VR酔い対策を実装

VRゲームに必須の「VR酔い対策」。ワープ移動をするなど、さまざまな手法が存在します。本キットではアクションゲームであることを加味して、コントローラーで移動・視点変更した際に、視界を一時的に狭くする方法が採用されています。本機能もUnity社の再配布可能な公式アセットが活用されています。

モンスターやロボットとの戦闘

本キットにはモンスターとロボットの敵も登場します。それぞれの敵にヒットポイントや攻撃力を設定できます。ロボットの敵はプレイヤーと同じく近接武器を装備しており、こちらの攻撃をガードすることも。逆にプレイヤーもロボットの攻撃を防ぐことができます。

また、プレイヤーの武器は一定の速度で振らないと攻撃が発生しないようになっており、VRゲーム制作時に起こりがちな「小刻みに武器を振ることで簡単にクリアできる」という問題に対処しています。

開発キット詳細

ゲームメディア詳細

本開発キットのリリースにあわせて、VRゲームに特化したメディア『VR Game Media』がスタートしました。本メディアではVRゲームのレビューにあわせて、本キットの活用法をはじめ、VRゲーム開発に役立つ情報も提供される予定です。