IGDA日本はGDCの公式メディアパートナーです。GDCのニュース記事「Experimental Game Workshop Returns, Here’s How It’s Different In 2023」について、参考訳を掲載します。
Game Developers Conferenceで最も人気のあるイベントのひとつが、バージョンアップして帰ってきました。Experimental Game(=実験的ゲーム) Workshopは、今年のイベントをこれまで以上に大きく、より良いものにするために、その範囲を広げ、新たな顔ぶれを迎えました。
GDC 2023で21年目を迎えるExperimental Game Workshopは、常識を覆し、型にはまらず、業界を変えるようなゲームにスポットライトを当てます。2023年、Experimental Game Workshopは、その焦点をインタラクティブ性やメカニクスだけにとどまらず、さらに広げました。今回の「実験的ゲーム」には、ゲームプレイ、題材、ストーリーテリング、文化的視点や価値観の表現も含まれます。それどころかゲーム以外のプレゼンテーション、たとえばコミュニティや文化に関するものも含まれるのです。
「煎じ詰めれば、ゲーム空間で伝統的に見られるものに基づいて期待されるものに挑戦することです」。審査員のCarol Mertz氏はGDCのインタビューにそう答えました。「ゲームコミュニティで見るべきもの、ゲームプレイで見るべきもの、美学で見るべきもの、これらのゲームやアイデアは真に前向きな方法で、このメディアを前進させる行為に挑戦しています」
Experimental Game Workshopの拡張という目標を達成するために、主催者のセバスチャン・ジョセッフィとジェイコブ・ワイドナーは新しい審査員(GDCメインステージでホストをつとめるリズ・ライアソンなど)を迎え、Discordチャット、フォーラム、ソーシャルメディアでの情報共有を含め、応募範囲を拡大しました。これは間違いなくインパクトがありました。今年のExperimental Game Workshopには、120を超える応募がありました。
「ゲーム業界が成熟し、発展するにつれ、さまざまなスペースでさまざまな実験が行われるようになりました。私たちは、チームの人数を増やすと同時に、開発や経験、それに貢献する声という点で、さまざまなバックグラウンドをもつ人々の間に広がりたいと考えていました」 とジェイコブは語っています。
リズ、キャロル、審査員のヘシ・ヘルナンデス氏によると、今年の応募作品の多くは、コラボレーション、チームワーク、一体感に焦点を当てたものだったそうです。また、トラウマをテーマにしたゲームも多く見られました。「パンデミック(世界的大流行)を考えれば、驚くことではありません」と、リズは指摘します。
毎年、世界でもトップクラスのゲーム開発者が、革新的で驚きと興味をそそるプロトタイプを、このテンポのよいセッションで発表しています。これまで紹介されたゲームには、次のようなものがあります。『ポータル』、『風ノ旅人』、『Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜』、『The Witness』、『Braid』、『Baba is You』、『What the Golf?』、『Card Shark』などです。これらのゲームの多くは大成功を収め、中にはゲームの作り方や体験の仕方に根本的な変化をもたらすものもありました。そして何より、リズが指摘したように、「Experimental Game Workshop」は本当に素晴らしいショーです。
「IGFの審査員をしたことがある者としては、IGFの審査はとても好きなのですが、いつも人と直接会って話をすることができるわけではありません。でも、開発者の皆さんとなら、それが可能です。彼らと話をすることができるのです。彼らと同じ部屋にいて、プレゼンを見たり、自分の仕事について実際に話したりすることができるのです。だから、とても楽しみなんです」とリズは言います。人々が「わあ、私の知らないことがこんなにあるんだ!」と楽しみにするような、素晴らしいポジティブなエネルギーになればいいなと思います。そして、ゲームデザインのアイデアをさらに発展させる動機付けになるのです。
今年2023年3月20日~24日にサンフランシスコで開催されるGame Developers Conferenceに参加し、実験的なゲームやアイデア、そしてその背後にいるクリエイターを称えましょう。GDC 2023への参加登録を今すぐどうぞ。
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