CEDECスカラーシップ2019に参加させていただきました。東京工科大学メディア学部3年の山田千尋です。
本記事では、サウンドを志望の学生としてCEDECツアーに参加し、そこで体験したことや学んだことを紹介します。
スタジオツアー
1日目のスタジオツアーでは、ジープラ株式会社様、株式会社サイバード様、ディライトワークス株式会社様を見学させていただきました。
そこでは、社内見学を含めた会社の紹介、また社員さんから実際の制作現場のお話をしていただいたり、スカラー生からの質問にお答えいただきました。
あまりゲーム会社の社内の見学をしたことがないので、実際にはどのような環境で働くのかが想像できませんでしが、今回のスタジオツアーを通して、働くビジョンを想像することができるようになり、より深くキャリアを考えられるようになってよかったです。
CEDECでの体験
CEDEC2019は9月4日から6日にかけて、パシフィコ横浜の会議センターで開催されました。
個人的に1年前に1度だけCEDECには参加したことがあるのですが、その時はわからない内容も多くありましたが、今の自分がどの程度理解できるように成長したのかも楽しみにしていました。
私はサウンド志望ということもあり、サウンドのセッションを多くみて回りました。
どれも興味深く勉強になりましたが、特に印象的だったセッションは、「『空』と『物語』を演出するためのインタラクティブサウンドデザイン エースコンバット7における楽曲と効果音実装/VRについて」です。
ゲームだと音楽はほ必須と捉えられることが多いですが、エースコンバットではリアリティを出すために現実に聞こえる音以外の音楽は、大きな展開があるところ以外には使わないというサウンドデザインを施していました。
その他にも、効果音も一定のものを鳴らすのではなく状況に合わせてサウンドミドルウェアのパラメータを変えながらインタラクティブに鳴らしていました。
抜かりのない徹底的なサウンドデザインと、それを実現させる技術力に感銘を受けました。
改めてプロレベルのサウンドデザインの凄さを感じることができ、また、今までの個人の制作がまだまだ詰めが甘いということを実感し、少しでもプロレベルのものを仕上げていきたいと思いました。
CEDEC2日目のDevelopers’ Nightにも参加させていただきました。
現役のクリエイターの方と名刺交換をしたり、興味深いお話を聞くことができました。
全体を通じて
今回のCEDECを通じてよりゲーム業界への憧れが一層増し、自分も何らかの形で業界に貢献できたらいいと強く思いました。そのために業界の方に認められるように作品制作や様々なコンテンツに触れてスキルを高めていこうと思いました。
また、業界の方との交流だけではなくスカラー生との交流もいい体験になりました。
普段は大学内の友人たちと制作をすることが多く、クローズドな環境になってしまっているので、違う環境にも関わらず同じ志を持つ学生と話をするのはとても刺激的されました。
最後に
このスカラーシッププログラムを企画してくださったIGDA日本の皆様、並びに協賛企業様、メンターの方々、スカラーシップ生の皆さん、本当にありがとうございました。
このスカラーシップの魅力は、通常では難しいスタジオツアーに参加できることと、スカラーを通していなければ出会うことのできない業界の方やスカラー生に出会うことができるという点です。普通にCEDECに行くだけでは得られない貴重な体験をすることができると思います。
スカラーシップに興味がある学生の方は、同様の企画が実施された際は是非応募してみてください。