日本ゲーム大賞2017アマチュア部門で優秀賞に輝いた「Pixmash」(Explon/HAL名古屋)が一般公開されました。スマートフォン&タブレット向けのゲームで、画面上の2点をタップしてエネルギーを発生させ、敵を挟んで倒すシューティングゲームです。今回公開されたのは、TGS版にチューニングがほどこされ、より実行速度が改善されたアップデート版となります。
スマホゲームと言えば反射的にアイコンをタップしてしまいますが、本作の操作は2点タップで行う必要があります。アプリ起動後、スタートボタンの左右で点滅している2点を同時にタップすればゲームスタートです。ステージ選択も同様に、2点タップで挟んで選択します。
画面上でパーティクルを発しながら点滅している赤い敵キャラクターをすべて挟めばステージクリアです。単にはさむだけでなく、エネルギーを敵より大きく成長させるため、より長い距離で挟む必要がある点がミソ。画面上を移動していく敵キャラクターを、いつ、どのような角度で挟むか、瞬時の判断が求められます。
敵キャラクター同士を結ぶ赤いラインはバリアーになっており、攻撃を寄せ付けないため、動きのタイミングを見極めながら、時間内に一つずつ攻撃していく必要があります。アイテム類は登場せず、非常にシンプルかつストイックな内容になっています。
ラインが幾重にもかさなりつつ、一定周期で点滅したり、動いたりするフィールド。まるで複雑なあやとりを解いているかのような感覚です。サイバーなグラフィックやサウンドもあいまって、独特のゲーム体験が味わえます。
なお、プログラムはapkファイル形式で配布されていますので、Android端末でダウンロード後、インストールして実行してください(参照リンク)。ゲームを終了したい場合は端末を再起動するのが良いようです。
受賞コメント
小嶋 優介(企画・プログラム)
- 良かった点:自分の表現したいものを実現し、それが高く評価されてとても良かった。メンバー間で連絡を取り合い、常に進捗を共有して制作を進めることができた。
- 工夫した点:「はさむ」動作のみでどこまでできるかを考え、直感的に遊べるゲームを目指した。誰でもわかりやすく、シンプルなコンセプト・デザインを心掛け、ユーザーが単調に感じず長い時間楽めるよう工夫した。
- 課題を残した点:各要素をさらに広げ、よりゲームとしての多様性を加えられたらよかったと感じた。
森 拓馬(企画)
- 良かった点:和気あいあいと、みんなで楽しく開発ができた。
- 工夫した点:ゲームの手触り感にこだわり、一つ一つの操作に対するフィードバックやエフェクトの楽しさを心掛けた。
- 課題を残した点:不慣れなスマートフォンでの開発で、ゲームのボリュームが若干不足して大賞に手が届かなかった
阪尾 優徳(プログラマー)
- 良かった点:チームで楽しんで制作でき、短期間で想定以上のクオリティに仕上げられた。
- 工夫した点:「はさむ」楽しさや爽快感を常に意識して、各種ステージや敵を実装した。
- 課題を残した点:未実装部分や演出に納得いかない点を残し、タスク管理が重要であることを改めて実感した。
小林 快人(サウンドデザイン)
- 良かった点:チームの皆と一緒に、楽しく制作できた。
- 工夫した点:ゲームイメージに合う音を選択・調整し、雰囲気を損なわず盛り上げられるようにした。
- 課題を残した点:チームメンバーに対しての気遣いと、制作速度を改善したい。