TGSスカラーシップレポート① 佐野翔平

TGSスカラーシップ2017に参加させていただきました、専修大学3年の佐野翔平と申します。今回のTGSスカラーシップに参加して、ゲームに関すること以外にも様々なことに対して見識を深めることができました。

ゲーム会社スタジオツアー

1日目のゲーム会社スタジオツアーではあまた様、DeNA 様、Aiming 様のスタジオにお邪魔させてもらいました。普段は絶対に見ることのできないゲーム制作の現場を見学させてもらいました。
あまた様ではゲーム業界の内情や求める人材の説明がされました。お話を聞いたことで私も就職までの短い期間でどれだけ理想に近づけるか努力しなくてはいけないと再認識することができました。

DeNA様ではソーシャルゲームのゲームバランスの話を通して、即席のゲームを作りました。即席のゲームを作るだけでもゲームバランスの調整や、他にはない独創性のあるゲームシステムを考え出すなど多くの作業があり、かなり頭を使いました。ゲームを作り出すことはとても大変なことだと改めて実感しました。

Aminig様では現役のクリエイターの方とマンツーマンで話す時間が設けられ、私の知らないゲーム業界の様々なお話を聞かせてもらいました。現場で働く方々との会話は今まで聞いたことのないものばかりでとても新鮮なものでした。
プロのクリエイターの方達から聞くお話は今まで自分が耳にしたことのない情報ばかりで、直接アドバイスなどを受けることができ、スカラーシップ初日から非常に有意義な時間を過ごすことができました。

TGSビジネスデー

2・3 日目はTGS ビジネスデーに参加させて頂きました。ビジネスデーでは基調講演や日本ゲーム大賞発表授与式など普段は画面から眺めることしかできないものを近くで見ることができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

日本ゲーム大賞授賞式でポケットモンスターサン・ムーンが優秀賞、ベストセールス賞、グローバル賞日本作品部門という複数の賞を受賞した時、ポケモンは大人から子供まで楽しめるようにデザインされた本当に優れた、世界中で愛されている作品なのだと実感しました。それ以外に発売前の人気ゲームを多く試遊できたのはとても嬉しかったです。


ビジネスデーで特に印象が強く残ったものは、センス・オブ・ワンダーナイト 2017 です。センス・オブ・ワンダーナイトはインディーズゲーム製作者のプレゼンテーションが行われる場で、観客はセンスを感じた作品にピコピコハンマーを鳴らして反応するというもので、観客なのにも関わらず作品を評価できる立場でもあるという不思議なポジションとして新鮮な体験をすることができました。そしてプレゼンテーションされたインディーズゲームはどの作品も素晴らしくセンスに溢れたものばかりで、製作者のこだわりや伝えたいテーマなどが作品によって異なっており、講演を聴いていて飽きることがありませんでした。後日インディーズゲームコーナーでプレイさせていただきました。

一般公開デー

4日目の最終日は一般公開デーに参加しました。一般参加者も増えて会場はさらに人が増えて、ゲームというものはこれだけ多くの人を惹きつけてやまないものなのだと人混みに揉まれながら痛感しました。人混みの中には外国人の方も多く見受けられ、ゲームは日本のみならず世界をも魅了する一大産業だと強く感じました。
この日は日本ゲーム大賞アマチュア部門受賞式に参加しました。受賞された作品はどの作品も内容のクオリティが高く、遊んでみたいと思う作品ばかりで、何より学生が作ったということに強い衝撃を受けました。
その後の自由時間では、人が多すぎて企業の出しているゲームを試遊することができないと判断し、会場内で行なわれている催しなどを眺め、センス・オブ・ワンダーナイトでプレゼンテーションされた作品などを含む、多くのインディーズゲームをプレイさせてもらいました。

最後に

このスカラーシップを通し、企業・個?問わずゲーム産業を大きくしてきたクリエイターたちの顔を間近で見たことで、私もゲームに関われる仕事がしたいと改めて考えました。
それ以外にもパーティなどの席で海外のクリエイターとお話をした時に、多くの刺激を受けたのと同時に、自分の英語力の低さを実感し今後やるべきことがわかりました。就職まで短い時間しかありませんが、理想に近づけるように頑張りたいです。
また志を同じくするスカラーシップ参加学生との交流は私にとってとても良い刺激になりました。彼らとの意見交換などの交流で私は意識改革を行うことができました。

プロから情報を間近で受け取れる機会、お互いの考えや意見を交換できた素晴らしい場、今までになかった刺激で意識を改革することができ、このスカラーシプップに参加して心から良かったと感じています。この素晴らしい機会を与えてくださった IGDA の方々、刺激をくれたプロのクリエイターの方々とスカラーに参加した学生の皆さんに心から感謝いたします。ありがとうございました。