「人工知能のための哲学塾」セミナーの第2シーズン「東洋哲学編」で、第弐夜「井筒俊彦と内面の人工知能」が開催されます。
当日はSIG-AI正世話人の三宅陽一郎が、日本が生んだ天才哲学者によるアラビア哲学と東洋哲学の思索を頼りに、「心や意識がどのように立ち上がるのか?」について解説します。その上で参加者全員によるグループディスカッションを実施します。概念的な議論ではなく、ゲームでの実装の可能性や方法論についても議論が行われます。
各回は独立したセミナーとなっており、今回初めて聴講される方でも十分に理解し、楽しめるものになっています。座学とグループワークがセットになっており、参加者同士で自由に議論できる点も特徴です。
また、前回の試験放送に引き続き、今回はセミナー全編をニコニコ生放送で配信します。第二部のグループディスカッションでは、画面上で講演者とリアルタイムに交流する試みも行います。
開催概要
- 日時 2017年5月15日(月) 19:30-22:15(開場19:15)
- 会場 株式会社Donuts(東京都渋谷区代々木2丁目2-1 小田急サザンタワー8階)
- 参加費 1500円
タイムテーブル
19:15 開場
19:30 開場挨拶
19:35 第一部「井筒俊彦と内面の人工知能
講師 三宅陽一郎
20:30 休憩
20:40 第二部「テーマ毎のグループ演習」
テーマ説明 大山匠
司会リード 犬飼博士
ニコニコ生放送での特別ディスカッション
21:30 休憩
21:40 第三部「テーマ毎議論発表」
議論リード 犬飼博士
22:05 終了
- 参考:「人工知能のための哲学塾」(BNN新社)
- 人工知能のための哲学塾 第1シーズン 資料ページ
- 人工知能のための哲学塾 Facebookコミュニティページ
補足:今回よりセミナーの全配信が行われます。配信中に参加者の映り込みが予想されますので、ご了承ください。
講師プロフィール
三宅陽一郎
京都大学で数学を専攻、大阪大学大学院物理学修士課程、東京大学大学院工学系研究科博士課程を経て、人工知能研究の道へ。ゲームAI開発者としてデジタルゲームにおける人工知能技術の発展に従事。国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会設立(チェア)、日本デジタルゲーム学会理事、芸術科学会理事、人工知能学会編集委員。共著『デジタルゲームの教科書』『デジタルゲームの技術』『絵でわかる人工知能』(SBCr) 、著書『人工知能のための哲学塾』(BNN新社)、『ゲーム、人工知能、環世界』(現代思想、青土社、2015/12)、「人工知能の作り方」(技術評論社)。最新の論文は『デジタルゲームにおける人工知能技術の応用の現在』(人工知能学会誌 2015年、学会Webにて公開)。facebook
大山匠
上智大学哲学研究科博士前期課程卒。数学、論理学、身体論、時間空間論、などのテーマを扱ったのち、現象学と人工知能研究との境界領域を研究。現在は人工知能の研究開発に従事。その他、「大人のための哲学カフェ Core Talk Cafe」の運営、小学校や高校での哲学対話クラスの講師、「人工知能のための哲学塾」のスーパーバイザーなど、哲学をより広い領域で活かするための活動を精力的に行っている。
犬飼博士
1970年、愛知県生まれ。eスポーツプロデューサー、ゲーム監督。つながりと笑顔を生むツールとして、ゲームとスポーツに着目。スポーツとITを融合した作品発表、大会運営等を手がける。現代的なスポーツマンシップとしてスペースマンシップを提唱。人工知能を巻き込んだ次世代の「遊び」を研究開発中。最新作は「あたりつき お守りタイプ」