本家IGDAのLocalization SIGが主催する国際的なゲーム翻訳コンテスト「LocJAM」のスピンオフ企画として、第1回「LocJAM JAPAN」が開催されます。通常のLocJAMでは英語から多言語(日本語を含む)への翻訳技術が競われますが、今回は逆に日本語から英語への翻訳となります。インターネット上でのコンテストというスタイルは同じで、日英ゲーム翻訳に興味を持っている方なら、誰でもチャレンジできます。開催期間は12月9日(金)から12月25日(土)までとなります。
LocJAM JAPANはアドベンチャーゲーム制作ツール「ティラノビルダー」を開発するStrike Worksの全面協力を得て、新たに開発されたティラノビルダー作品専用翻訳ツールを使用し、その上で行われます。翻訳作品は8名のゲーム翻訳スペシャリストによって審査され、アマチュア部門とプロ部門でそれぞれ入賞者が決められます。入賞賞品には話題の「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」(日本版)も用意。ゲーム翻訳の初心者のために、12月中に東京と京都で自由参加の勉強会も行われます。
IGDA Localization SIG 世話人のAlain Dellepianeは「過去3回に渡って開催された LocJAM の参加者は1500名以上にのぼり、ゲーム翻訳者コミュニティの活性化と参加者のキャリア形成に一定の寄与を果たしたと自負しています。今回の LocJAM Japan は主に日本在住のメンバーのみで運営する小規模な開催となりますが、2017年のLocJAM4 をより良いものにしていく為にも、意義のある挑戦だと思っています」とコメントしています。
英日翻訳に比べて日英翻訳は国内のゲーム翻訳者コミュニティから状況が見えにくい反面、海外展開を指向するゲームプロデューサーや企業にとっては頼みの綱となる存在です。今回のイベントで日英翻訳がますます活性化されることを期待しています! ぜひご参加ください。