2015年から2016年にかけて全5回+1回で開催された「人工知能のための哲学塾」セミナーの内容が、1冊の書籍になりました。全国の書店やAmazonなどで絶賛、予約を受付中です。
セミナーを主導したSIG-AI正世話人の三宅陽一郎の講演内容をベースに、「人工知能は、いつ主観的世界を持ち始めるのか」という哲学的なテーマがわかりやすく解説されています。
現在、人工知能を巡る情報はいささか過熱気味です。しかしコンピュータが囲碁や将棋で人間に勝利することと、人工知能が主観的世界を持つことは、まったく別の話です。
それどころか、世の中には主観的世界を認識しなくて良い、認識する必要がない人工知能の活動領域も数多く存在します。グーグルカーが己の実存について悩む必要はありません。むしろ社会的に困ったことになるでしょう。
その一方でゲーム開発者にとって、ゲーム内世界でNPCが人間らしい振る舞いを見せることは、ゲームの魅力を飛躍的に高めてくれます。そのためには人工知能が真の意味での「知性」を持つことが必用です。
はたして人工知能が「知性」を持つ日は来るのか。そして「知性」とは何なのか・・・。この究極の目標にむけて研究開発を続けていくための確かな動機付けが、ゲーム業界には存在します。
この書籍にはそうした人工知能を創り出す上での、さまざまなヒントが満載されています。ゲーム開発者だから持ち得た問題意識であり、ゲーム開発者だからこそ必読の書籍だと言えるでしょう。
参考:「人工知能のための哲学塾 全資料」(https://note.mu/miyayou/n/n2148cf4de3ef)