オートデスクはSIGGRAPH 2016で「Autodesk Maya 2107」「Autodesk Maya LT 2017」「Autodesk Stingray 1.4」の発表を行いました。あわせて「Autodesk 3ds Max 2017」むけに新プラグイン「MAXtoA」の開発を発表しました。
3D アニメーション ソフトウェア分野
Autodesk Maya 2107(新バージョン)
- Autodesk Maya 2017 に Arnold を搭載し、デフォルトの高機能レンダラとしました。Arnold を使用することで、高品質なレンダリングを短時間で実現できるようになります。
- Maya 2016 Extension 2 で初めて導入された手続き型ツールセット「MASH」に改善が加えられ、モーション グラフィックスを作成するための新しいノードおよび新機能が搭載されました。これによりユニークなアニメーションおよびモーション エフェクトをすばやく作成できます。
- UI と 3D テキスト ツールの機能向上により、複雑なモーション グラフィックス、アニメーション、エフェクトの作成をすばやく実行できます。
- 希望小売価格:224,000円(税抜、1年間サブスクリプション契約の場合)
- 詳細はこちら http://www.autodesk.com/maya
Autodesk 3ds Max 2017(新機能)
Autodesk 3ds Max 向けに新しい「MAXtoA」プラグインを開発し、Arnold の強力な機能を利用できるようになりました。このプラグインはこちらのサイトより提供されます。https://www.solidangle.com/arnold/plugins/
【モバイルゲーム分野】
Autodesk Maya LT 2017(新バージョン)
- 新しいタイム エディタを搭載し、複雑なキャラクターのアニメーションを効率よく作成できるようになりました。
- グラフ エディタの UI/UX を改善して作業を効率化するなど、多くの新機能が搭載されました。
- シェイプ オーサリング ツールを改善し、アニメーションの作成、微調整、修正を詳細にコントロールできるようになりました。
- ビューポート 2.0 を改善し、非表示オブジェクトを含む、ノードおよびシーンを大量に含むシーンで、選択のパフォーマンスが高速化しています。
- 頂点の順序を転送および変更できる機能により、さまざまなゲーム制作ツール間でのやり取りが簡単になりました。アセットがパイプラインを移動する際にもデータが失われることがありません。
Autodesk Stingray 1.4 (新バージョン)
- VR プラットフォーム Oculus Rift SDK v1.3 と SteamVR SDK v0.9.19 に対応します。
- HTC Vive コントローラー向けの Flow スクリプトを使用することで、より迅速かつ効率的にインタラクティブ性を向上できるようになりました。また、プロトタイプを作成およびテストする作業プロセスを簡略化できるようになりました。
- WebGL2 をサポートし、WebGL2 対応のブラウザでプロジェクトをテストできるようになりました。
- Maya LT とのレベルの同期機能を使用すると、シーン全体を直接 Stingray にリンクして書き出すことができます。これにより、ゲームのレベルをビルド、イテレート、レビュー、変更したり、シーンをデザインする方法が簡略化できます。2 つのツールでレイアウトを作成しなおす必要がなくなりました。
- 複数の Stingray プロジェクト間でのアセット共有を簡単に行えるようになり、コラボレーション作業環境がさらに向上しました。
- NavMesh の改善により、AI の動作が向上しました。
- Maya LT から書き出したマテリアルに対して UV のスケール編集や値のオフセットが可能になり、そのまま Stingray で UV タイリングを編集できます。
Maya新バージョン紹介イベントを開催
8月4日(木) に秋葉原UDX Galleryで新バージョンを使用してMayaを紹介するテクニカルセッションや、最新事例を紹介するイベント「The Day of Maya ~ 『キングスグレイブ ファイナルファンタジー15』メイキング! Mayaエキスパートによるテクニカルセッション ~」が開催されます。概要は以下のサイトをご参照ください。