DeNAが主催するゲーム開発者向け勉強会「Game Developer’s Meeting」の第2回が7月28日に同社セミナールームで開催されます。今回は東京ゲームショウなどで出展され、話題を集めたVRコンテンツ「水没都市」の開発者トークイベントが行われます。参加費は無料で、第二部では懇親会も実施されます。
テーマ:プロジェクト『水没都市』におけるVR空間とゲームデザイン~オープンビッグデータが秘める新しい遊びの可能性~
『水没都市』とは、プロジェクトのプログラミングを担当する島田卓也氏が開発した、OpenStreetMap(OSM)の地図情報データベースを元にゲームフィールドが構築できる「シマダシステム」を軸に、ゲームディレクター飯田和敏氏、アートディレクター納口龍司氏、サウンドディレクター中村隆之氏といった実力派クリエイターが参加しているプロジェクトです。東京ゲームショウ2014では、「インサイド X GAME*SPARK AWARD」インディーズ部門を受賞しているVR用アクションアドベンチャーゲームで、Game Developer’s Meetingゲームプランナー向け勉強会Vol.2では、既に開幕しているVRゲーム開発市場にて、ゲームプランナーが考慮するべきVR空間におけるゲームデザインをはじめとして、コントロールデバイスと操作感覚の維持、ビジュアルやサウンドの演出、VR酔い対策など、プロジェクト「水没都市」メンバーのみなさんの実体験を例にお話しして頂きます。
開催「Game Developer’s Meeting」 ゲームプランナー向け勉強会Vol.2
日程 2016年7月28日(木)20:00-22:00(入場受付19:30開始)
会場 渋谷ヒカリエ21F DeNAセミナールーム
参加資格 プランナー、ディレクターとしてゲーム企画職に従事されている方
参加費 無料
募集人数 60名
応募多数の場合はエントリーして頂いた方の中から抽選とさせて頂きます。また、今回はゲーム企画職としてすでに従事されている方を対象とした勉強会となっておりますので、学生さんや未経験の方、他職種の方にはご遠慮頂いております。予めご理解とご了承をお願い致します。
その他 開催当日はお名刺を2枚ご持参下さい
■ゲストスピーカー(プロジェクト水没都市)
1: 立命館大学映像学部教授 飯田和敏氏
『アクアノートの休日』『太陽のしっぽ』『巨人のドシン』などのディレクションを担当。2011年に日本科学未来館の展示『アナグラのうた』を制作したことによって、これまでとは別の角度でゲームの魅力を認識することが出来た。学生時代は美術大学で油画を専攻。同時期にコンピューターを使った表現に関心を持ち、以降、未知なるアートフォームとしてコンピューターゲームを捉えるようになった。「水没都市」では企画、監督を担当。
2: ゲームグラフィックデザイナー、イラストレーター、アーティスト 納口龍司氏
埼玉県川口市生まれ。有限会社パンチラインの創業等を経て、現在はフリー。代表作は「チュウリップ」「牧場物語 わくわくアニマルマーチ」「ディシプリン*帝国の誕生」など。2011年には、第15回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞を受賞した、日本科学未来館常設展示「アナグラのうた〜消えた博士と残された装置〜」のアートディレクションを担当した。さらに、2013年度第17回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞受賞作品であり、Ars ElectronicaのPrixでHonorary Mentions(佳作)を受賞した「スポーツタイムマシン」のコンセプトアートを担当。現在、イラストレーションやゲームUIデザインの仕事と並行して、Oculus Riftを活用したタイトル「水没都市」のアートディレクションをとプロジェクトリーダーを担当。
3: 株式会社ブレインストーム代表取締役 サウンドクリエイター 中村隆之氏
1990年4月(株)セガへ入社。大ヒット作「バーチャファイター」「バーチャファイター2」の音楽を筆頭にコンシューマー&アーケードのさまざまなゲームの音楽や効果音を手がける。1996年、(株)セガを退社。1999年、音楽・音響制作会社の(株)ブレインストームを設立。代表作はプレイとサウンドが同期するという新感覚音楽パズルゲームの「ルミネス」、空間情報科学にゲーミフィケーションを取り入れた日本科学未来館の常設展示の「アナグラのうた」ほか多数。多数のアプリなどにも音楽を提供している。あらゆるメディアとプラットフォームに音楽を提供する異色のサウンドクリエイター。「水没都市」ではサウンドとマネージメントを担当。
4: 展示プランナー、テクニカルディレクター、妄想家 島田卓也氏
科学技術系の展示施設を中心に企画、制作を行うほか、プログラマーとして科学データを元にした可視化プロジェクト、インタラクティブ作品の開発を多数行っている。日本科学未来館、元企画職員(現非常勤)。学生時代は情報科学を学び、約10年間のデザイン会社勤務を経て、日本科学未来館でさまざまな分野の先端科学技術に触れる機会を得たことで、学ぶこと、考えること、つくることがライフワークになっている。2011年に『アナグラのうた』を制作したことを機にゲームの魅力と可能性にとりつかれ、その応用が関心事。地図データを元にゲームフィールドを生成するエンジン「シマダシステム」の開発はその一つ。『水没都市』ではプログラミングを担当。