子どもから大人までさまざまな体験ができるギャラクシティ(東京都足立区)では、小学生を対象としたゲームプログラミング講座「きみもゲームクリエイター」を開催中です。1回2時間、全6回のコースで、ビジュアルプログラミング言語のスクラッチを用いてゲーム制作の基礎を学ぶというもので、講師を当法人の副理事長である高橋勝輝が担当しています。1月9日に「冬の連続講座」がスタートしたので、見学に行ってきました。
高橋勝輝、通称「かつさん」を講師として講座がスタート。最初に「みんなが好きなゲームは何?」「何人で作っていると思う?」「何日間で作っていると思う?」と、いろいろな質問を投げかけながら、「市販のゲームが非常に大きなチームで、長期間の時間をかけて作られていること」「今回作るゲームはそうした大作ゲームとは違い、非常にシンプルなもの」といった概念を理解させていきます。
参加者は小学1年生から6年生まで、保護者をあわせて15組(小学3年生以下の参加の場合は保護者同伴となります)。東京都だけでなく、千葉や埼玉からの参加者もみられました。毎回80組近くの応募がある、大人気プログラムなのだそうです。一人一台ずつノートPCが与えられて、指示に従って「ネズミと猫のおいかけっこ」ゲームが作られていきます。小学生低学年の参加者でも、親御さんが熱心にサポートしてくれて、全員がワークショップで与えられた課題を達成しました。
ブラウザ上で命令を組み合わせながらプログラムを作り、キャラクターが動作するさまを確かめながら、楽しんでいる子どもたち。パラメータをちょっと変えるだけで、キャラクターの動きがまったく変わることがわかると、子どもたちから笑顔があふれました。プログラムによって結果が出力されるという、ただそれだけのことが非常に新鮮なんですよね。自分(小野憲史)が小学6年生の時に、初めてBASICを触った頃のことを思い出しました。
ペイントソフトでキャラクターのグラフィックを変えたり、大きさを変えたり、背景画像を作ったり、自分の声を録音して効果音にしたりと、さまざまなカスタマイズを楽しむ子どもたち。ワークショップの最後にはCDーROMが配布され、データの保存方法が紹介されました(講座のPCはインターネットに非接続)。これを持って帰ると、自宅のPCでも続きが作れるようになります。次回以降はシューティングやレースゲームなどの制作も予定されています。
ギャラクシティでは他に中学生向けの「Gがくえん」パソコンゲーム部を毎月2回開催しています。こちらは自習形式で自分でゲームプログラムを行うというもので、開発ツールもスクラッチから始まって、RPGツクールや、中にはC++でプログラムに取り組む参加者もいるとのこと。講師をつとめる高橋もフォローするのが大変だと話していました。