新年のご挨拶

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申しあげます。

さて、2014年のお正月の挨拶で、新年の抱負として「ゲーム業界内における他のコミュニティとの交流推進」「学会やIT業界など、ゲーム業界以外のコミュニティとの交流促進」「国際化の推進」という三点を上げさせていただきました。それぞれ詳細は省きますが、非常に多くの成果が上げられた一年だったかと思います。

特にSIG主導のセミナーや、福島GameJam東京ロケテゲームショウなどといった定例イベントに加えて、2014年も新しい形の活動を行うことができました。インディゲーム開発者向けにパートナーシップの機会を提供するIGDSはその一つです。2月の記録的な積雪の中で行われた文化庁メディア芸術祭ゲームジャムや、文化庁メディア芸術祭秋田展への出展なども記憶に新しいところです。

また、新たに発足したStudent-TFでは、学生向けのゲームジャムなども実施いたしました。2月には若手社員の方に登壇いただき、自らの就職活動について共有いただく「わたしの就職活動」セミナーも予定しています。理事による専門学校の外部評価委員の就任などもあり、教育分野での活動の広がりが見られたようにも感じられました。

こうした状況をふまえて、2015年の活動となるわけですが、大前提としてIGDA日本のようなNPO団体の存在意義は「社会的にニーズが高いが、企業や行政主導では実施が困難な事業に参入し、社会に貢献する」ことにあります。

IGDA日本が任意団体として発足した2002年当時は、ゲーム業界でコミュニティ活動自体が不可能だとされてきました。今や業界では毎週のようにさまざまなコミュニティ活動が行われています。こうした状況の変化にIGDA日本が寄与できたとしたら、これに勝る喜びはありません。

これ以外にもロケテショウや福島GameJamなど、IGDA日本では先進的な分野に積極的に挑戦し、フォロアーを生み出してきました。ゲームエンジンをはじめとしたゲーム開発技術が業界を越えて普及し、「ゲーム開発者」の定義がさらに拡散する現状において、IGDA日本に対する期待と責任もさらなる高まっていると感じています。2015年もこうした状況を後押しするべく、さらなる活動を進めて参ります。

具体的には下記3点を掲げています。
・良質で新規性の高いセミナーやイベント活動をリスクを取って実施する
・広報活動を強化し、法人の認知度向上につとめる
・ニュースサイトをリニューアルし、メディアとしての価値を高める

特にIGDA日本の特徴の一つに、自分を含めた現役のメディア関係者が参加している点があります。これまでも本サイトはゲーム開発に関する情報や、産官学連携に関するニュースの発信源としてユニークなポジションを築いて参りましたが、より皆様のお役に立てるようなサイトに進化させていく所存です。

最後になりましたが、こうした活動はすべて、皆様方の温かいご支援とボランティア精神によって支えられていることは、言うまでもありません。改めて御礼を申しあげると共に、さらなるご支援をよろしくお願い申し上げます。